吉野川河口域が大切な理由
四国最大の河川・吉野川。その最下流に広がる河口域は、満干の差が生み出す広大な干潟と汽水域を有し、古来より私たちの暮らしに豊かな恵みをもたらしてきました。この風景は日本一だとも言われています。
ここには、絶滅危惧種のシオマネキやトビハゼといった多様な底生生物、そしてそれらを糧とするシギ・チドリ類など、国際的に重要な渡り鳥が数多く飛来します。その生態学的な価値は、日本国内のみならず、アジア・オセアニアを結ぶ渡り鳥の飛来経路(フライウェイ)において欠かせない拠点として、世界から注目されています。
ラムサール条約湿地を目指す理由
ラムサール条約湿地への登録は、開発を禁じるものではありません。条約の根本理念は、湿地の「保全」と「賢明な利用(ワイズユース)」の両立にあります。吉野川河口域を「ラムサール条約」に基づき登録を行うことで、この河口域の価値を国内外に広く発信し、その保全に向けた社会的な機運を高めるとともに、自然と共生する持続可能な地域社会のあり方を模索していく契機とすることができます。
この国際的な条約への登録は、単なる自然保護ではなく条約の理念である「ワイズユース(賢明な利用)」に基づき、豊かな漁場を守り、環境教育やエコツーリズムを通じて地域経済を活性化させ、徳島の誇りを次世代へと引き継ぐための大きなチャンスです。
みんなでできること
この取り組みでは、専門家や地域の人たちと協力しながら、次のようなことを大切にしていきます。
いっしょに考えてください
「吉野川の自然と伝統、文化、産業を未来へ」。この願いを形にする第一歩が、ラムサール条約湿地への登録です。徳島のノリや魚介のブランド価値を高め、地域を見直し、子どもの頃に見た風景を後世に引き継いでいく絶好の機会になることは間違いありません。
まずは、吉野川河口域にどんな生き物がいるのか、ラムサール条約が何を目指しているのかを知ることから始めてください。知ることが、未来を守る第一歩になります。